京都三弘法まいり

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2025年01月09日

東寺 後七日御修法が始まっております。

新しい年を迎えて、現在、真言宗で最高の儀式といわれ、千百有余年の昔から宮中で行われてきました後七日御修法が、東寺で始まっております。

鎮護国家、五穀成就、国土豊饒を祈って真言宗各派総大本山の山主さまと定額僧といわれる真言宗全体から選ばれました高僧方が、七日間二十一ヵ座にわたり丹精を込めてご祈念の修法を勤めておられます。
八日の開白(初日)には宮内庁より天皇陛下の御衣を奉持した勅使が参向され、十一日の中日、十四日の結願(最後の日)にも道場へ焼香参拝されるのであります。

 

御修法とは・・・

宮中の重要な年の始めの正月行事として、一日から七日までの七日間を神事、八日から十四日までの七日間を仏事で営みました。八日から十四日までの七日間を後七日と呼んだのであります。
そこで、この行事の名称を「宮中真言院後七日御修法」とも「真言院御修法」とも呼び、通称は「みしほ」と親しまれております。

もともとは唐の不空三蔵が皇帝のために始めた例にならい、わが国でも真言宗の開祖・弘法大師さまが大阿闍梨となって、承和二年(八三五)の正月八日から十四日まで七日間宮中において修法されました。
これ以降、毎年の恒例行事となっております。