京都三弘法まいり

江戸時代に始まった三弘法参り~東寺・仁和寺・神光院のゆかりの寺院でございます。

平成24年に「京都三弘法霊場会」が再興され現在、多くの参拝者が心の安らぎを求めて三弘法を巡拝されています。

今回は東寺に付いてお話しをさせていただきます。

東寺には金堂、五重塔、御影堂、講堂が立ち並ぶ~その中で講堂は空海さまが建立された道場であります。

講堂には21体のみ仏さまがお祀りされ~先ず、五体の如来さま「中央大日如来・阿閦如来・宝生如来・阿弥陀如来・不空成就如来」、五体の菩薩さま「金剛波羅蜜多菩薩・金剛薩埵菩薩・金剛宝菩薩・金剛法菩薩・金剛業菩薩」、五体の明王「不動明王・降三世夜叉明王・軍荼利夜叉明王・大威徳夜叉明王・金剛夜叉明王」、四天王「広目天・増長天・多聞天・持国天」、そして梵天・帝釈天、計21体のみ仏さまが安置されています。

お説法には教えを伝える三つの方法があります。一つには口説(こうぜつ)の説法、二つには経典(文字による説法)、三つには仏像による説法があります。

今回は仏像による仏の教えをご紹介いたします。如来と云う仏さまは(慈)「いつくしみ」を表現する説法のお姿・・・菩薩は(悲)「かなしみ」苦しみを表現する説法のお姿・・・明王の姿は、(強烈な慈悲心)の説法を表現するお姿であります。梵天・帝釈天は仏教を擁護する神のお姿を表現されています。
つまり、仏教の教えの根幹であります~「慈悲心」の教えを仏像のお姿をもって空海さまは表現されたのです。

お釈迦さまは「慈悲」の心についてこのような言葉を残されています・・・
私たちは、お祈りをする時は心静かに両手を合わせ、心には「この世に生きとし生けるもの全てが幸せでありますように・・・」と祈り~又、私たちは悩みや苦しみの中で生活している~その、悩みや苦しみから逃れられますように・・・・と祈る姿と心が「慈悲」の心であります。

空海さまはもう一つ、お不動さまを加え~強烈な慈悲心を持つ仏、例えば「家が火事になりその家に幼い子供がいます~想像して下さい・・・早く、はやくすぐに救わなければ命がありません・・・」そのぎりぎりの状態を担当する仏さまがお不動さまなのです~ご祈祷のご本尊にはお不動さまが寄り添っている理由がここにあります。私たちの心に寄り添って頂くみ教えを形にしたものが21体のお説法のお姿であります。

三弘法参りにて東寺をお参りする際、時間があれば是非21体の仏さまを安置しております講堂にもお立ち寄りください。
ではまた~三弘法でお会いいたしましょう・・・ 合掌

<東寺宝物館開館60周年記念>
宝物館-東寺名宝展一国宝十二天屏風と灌頂

東寺は密教美術の宝庫であり、多くの寺宝を所蔵しています。
本展では今年が宝物館開館60周年にあたるのを記念して、名宝展を春期と秋期の二期にわけて行います。
春期は東寺の寺宝の中から、国宝十二天屏風と灌頂にかんする記録を公開します。
この特別展を機に東寺千二百年の寺宝に触れていただければ幸いです。

観智院

密教教学の中心となった子院、剣聖宮本武蔵障壁画

食堂

世界遺産東寺第7回特別展示会 草場一壽 陶彩画展
3月15日(土)〜5月11日(日)

五重塔

初層内部公開
4月26日(土)〜5月25日(日)

期間・拝観時間

令和7(2025)年3月20日(木)〜5月25日(日)
午前9時00分〜午後5時00分(受付は午後4時30分まで)会期中無休

拝観料

3月20日(木)〜4月25日(金)
大人 1,500円、中学生以下 500円(共通券ー金堂、講堂、宝物館、観智院)

4月26日(土)〜5月25日(日)
大人 2,000円、中学生以下 800円(共通券ー金堂、講堂、五重塔、宝物館、観智院)

【金堂・講堂夜間特別拝観】

4月26日(土)〜5月6日(火) 18:00~21:30(受付は21:00まで)
大人 1,000円、中学生以下 500円(団体扱いなし)

ご案内チラシ

<東寺宝物館開館60周年記念>国宝十二天屏風と灌頂

宝物館は、開館以来、春秋二期にわたって寺宝を特別公開し、
昭和59年(1984)の弘法大師1150年遠忌や平成7年(1995)の東寺創建1200記念法会などの特別記念行事にさいして特別展を行い、
寺宝の調査や研究を行ってきました。
本展では今年が宝物館開館 60周年にあたるのを記念して、名宝展を春期と秋期の二期にわけて行います。

期間・開館時間

令和7(2025)年3月20日(木)〜5月25日(日)
午前9時00分〜午後5時00分(入館は午後4時30分まで)会期中無休

拝観料

大人 600円、中学生以下 300円

ご案内チラシ

京都東寺友信会

今年度《大峰山》入峯参拝とお楽しみ趣向いっぱいの100周年記念旅行(2泊3日)の御案内をさせて頂きます。
お友達をお誘いにての御参加をお待ちしております。

日時

令和7年5月25日(日)~27日(火) 2泊3日

会費

お一人様 ¥60,000

日程、詳細は下のボタンからチラシをご覧ください。

ご案内チラシ

金堂・講堂 夜間特別拝観

開催期間

令和7(2025)年4月26日(土)〜5月6日(火)

拝観時間

18時~21時30分(拝観受付21時まで)

※夜間特別拝観の入口は東門(慶賀門)特設入口のみとなります。
※駐車場(有料)を若干台ご用意しております。

ご案内チラシ

新しい年を迎えて、現在、真言宗で最高の儀式といわれ、千百有余年の昔から宮中で行われてきました後七日御修法が、東寺で始まっております。

鎮護国家、五穀成就、国土豊饒を祈って真言宗各派総大本山の山主さまと定額僧といわれる真言宗全体から選ばれました高僧方が、七日間二十一ヵ座にわたり丹精を込めてご祈念の修法を勤めておられます。
八日の開白(初日)には宮内庁より天皇陛下の御衣を奉持した勅使が参向され、十一日の中日、十四日の結願(最後の日)にも道場へ焼香参拝されるのであります。

 

御修法とは・・・

宮中の重要な年の始めの正月行事として、一日から七日までの七日間を神事、八日から十四日までの七日間を仏事で営みました。八日から十四日までの七日間を後七日と呼んだのであります。
そこで、この行事の名称を「宮中真言院後七日御修法」とも「真言院御修法」とも呼び、通称は「みしほ」と親しまれております。

もともとは唐の不空三蔵が皇帝のために始めた例にならい、わが国でも真言宗の開祖・弘法大師さまが大阿闍梨となって、承和二年(八三五)の正月八日から十四日まで七日間宮中において修法されました。
これ以降、毎年の恒例行事となっております。

令和6年11月8日(火)、恒例行事となった「お坊さんと周る歩こう三弘法」を開催しました。
当日は、東寺御影堂に仁和寺の大林総長をはじめスタッフや参加者の皆さま、計34名が集合。
仁和寺を目指して出発しました。

途中、「壬生寺」「神泉苑」「東向観音寺」、そして「北野天満宮」に立ち寄りながら巡礼を進め、12時半頃に仁和寺へ到着しました。
昼食をとりながらしばし休息した後、御影堂にて般若心経を唱え、心静かに祈りを捧げました。

午後は、西賀茂の神光院を目指して再び歩みを進め、16時には全員が完歩を果たしました。
多くの皆さまとともに歩いた一日を通じて、穏やかな時間を共有できたことを心より嬉しく思います。

ご参加いただいた皆さまに感謝申し上げます。

令和六年十月二十三日(水) 神光院本堂において京都三弘法記念法要を執り行いました。

神光院徳田住職導師のもと、総本山仁和寺大林執行長、東寺三浦執事長をはじめ多数の僧侶が出仕され法要を厳修いたしました。

導師による慶讃文の後、多数のご参列頂きました皆様と共に般若心経、諸真言などお唱えさせていただきました。

法要の後、お供え物のお下がりをお渡しし滞りなく終了いたしました。
多数のご参列、誠にありがとうございました。